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エッチな体験談~今日のおかず~


セルフボンテージにのめりこむうち、本当のご主人さまが欲しくなってSMの出会い系サイトでも目にする

関連体験談 :ボンテージOLSM変態M女出会い系野外露出オナニー
※長文

お盆が近いせいか、

社員もまばらなオフィスはどこか空気がゆるんでいる。

窓の外には変わらぬ鈍色の街並み。

オフィスの向こう側では後輩OLが小声で

私語を交わしていて(たぶん休暇の話だ)、

暇そうな課長も不機嫌そうにそちらばかり睨んでいる。

両隣の同僚は休暇中で、

PCのモニタと書類の束がうまく私の姿を隠している。

誰も、私を見ていない。

「ンッ‥‥」

(あ、ダメ、声が出ちゃ‥‥)

ゾクンと四肢を犯しぬく被虐の波に鼓動が止まりかけ、私は大きく息を喘がせた。

どっと冷や汗が流れ、息を殺して肩でオフィスの様子をうかがう。

大丈夫。

まだ誰も、倒錯した私の遊戯に気づいていない。

ランダムな振動で淫らに私を責めたてるのは、浅ましく男を模したバイブレーターだ。

会社の制服の下、かすかに波打つスカートの奥にみっちり埋め込まれたソレは、細い革紐でお股に縛りつけられ、どんなに腰をよじっても抜けないようにされているのだ。

肉の合わせ目から、愛液がにじみでる。

ヒクヒク咀嚼するクレヴァスのうるおいは、下着をはいていない今の私にとって致命的だ。

このままではあっというまにエッチなオツユがストッキングに浸透し、制服のスカートに惨めなしみを作ることになる。

後ろ手に組んだ両手が痙攣している。

根元のスイッチを止めるだけなのに、自分の胎内に埋まったソレに触れられない焦り。

分かっている。

どうにかしてこの姿から逃れないと。

なのに。

「ん、フッッ」

カチンと、聞きなれた残酷な施錠の音が、手首からじかに体の芯にまで響いてくる。

・・・これで、本当に私は拘束されたわけだ。

「完成。

もう逃げられないね、私」

そ知らぬ顔で書類に目を落とすふりをしつつ自分に呟き、私はゆっくりつっぷした。

いまや、キーボード上に置かれた小さなキーリングに私の命が委ねられているのだ。

(本当にやっちゃった・・・私、仕事中にいけないことしてる・・・)うるんだ瞳で見下ろす私の、後ろ手の手首に・・・清楚な半そでの制服には似あわない無骨な革手錠がしっかり食い込んでいるのだ。

バックル部分に鍵までついたソレは、見ただけでマニアックな道具だとわかる淫靡な光沢を放っている。

革と金属で織り成された、非力な女の力では絶望的な拘束具。

どうにかして机の上のキーリングで南京錠を外さない限り、私はバイブの責めからも自縛したいやらしい姿からも二度と抜け出せないだろう。

「・・・」

ひくりと不自由な手首が背中でくねる。

後戻りできなくなるこの一瞬、いつも突き上げる快楽でカラダがわれを見失っていく。

スリルと裏腹の快感をむさぼる、刹那的な快楽。

破廉恥な自縛を、仕事場に持ちこむ極限のスリルのすさまじさときたら・・・チラリ、チラリと肩越しに視線を落とすたび、とろけるような被虐の波が制服の下を走りぬけ、子宮の底からカラダがキュウッと絞り上げられるのだ。

もし、カギを床に落としてしまったら。

もし、後ろ手錠から逃れる前に上司や同僚にこの姿を見られたら。

ほんの些細な行き違いで、すべては破滅につながるのだ。

自分で自分を追いつめていく恐怖が、ゾクゾクッとたまらない陶酔に変わっていく。

ひとしきりジクジクッとアソコが異物を食い締め、ショックめいた刺激が背筋を這い上がった。

気持ちイイ・・・こんな惨めなのに、追い込まれているのに。

職場で拘束されちゃってるのに・・・バイブで、とろけさせられちゃってるのに・・・

「あ、そ~なんだ。

それでその日に」

「ちょうどツアーの申し込みに間に合ったんです。

だからね・・・」

はっと気づいた時、後輩たちのささやきはまだ続いていた。

一瞬、あまりの昂ぶりで意識が飛んでいたらしい。

その事実に血の気が引いた。

急がないといけないのに、私、なんて危ういんだろう・・・ドクンドクンと早鐘のように心臓が跳ねまわり、下腹部だけがみっしりバイブを噛みしめて濡れそぼっている。

肩を揺すり、私は薄れかけている理性を呼びもどした。

後ろ手に、足首に、股間に食い入る縛めをたしかめなければいけない。

「ん・・・ンクッ」

不自由なカラダをキシキシ小さくくねらせ、私自身の施した大胆な拘束に酔いしれて吐息をもらす。

後ろ手の手錠同士をつなぐ鎖は椅子の背もたれに絡みつき、両足首もキャスターの調節金具に固く縛りつけられて座面の裏から吊られたまま。

キャスター椅子と一体化した四肢は、もはや立ちあがる自由さえ奪われているのだ。

(まず、キーリングを・・・)上体を屈め、首を伸ばした私は唇をひらいてキーボードに口づける。

キーリングを歯で咥え、それを膝に落とす。

その後、不自由な背中の両手をひねってどうにかカギを手に取り、そのカギで南京錠を外す。

それから革手錠をほどき、最後に両足をほどいて、スカートがオツユまみれになる前に化粧室にかけこむ。

・・・はっきり言って、かなり絶望的だ。

「ダメ」

小さく、ほんとにちいさく自分を叱咤する。

危うければ危ういほど、スリルを感じるほど、私のカラダは濡れてしまう。

そうなったらもう、自分をコントロールできないのだ。

いろづく喘ぎをひた隠し、前歯でキーリングを咥えたままそっとあごを引き戻す。

慎重に膝の上に落とさないといけない。

弾んだキーリングが床に落ちたら、私は拘束から抜けだす手段を失うのだから。

腰を丸め、カギを咥えたまま顔を下げていく・・・

「・・・・・・!」

と。

不意に、圧力めいたものを感じてカラダが反応した。

まさか。

そんなはずはない、気づかれるはずがない。

最初から、周到に時期を練っていたのに。

今日だって、目立たないように振舞っているのに。

なのに。

おそるおそる、顔を上げる。

・・・自分のデスクから、かっと目を開いた課長が食い入るような凝視を向けていた。

横たわっていたカラダがガクンと弾む。

全力疾走の直後のように、呼吸も、鼓動も妖しく乱れきっていた。

バレてしまった・・・全身が冷たく汗ばみ、パールホワイトの壁を睨みつづけている。

やがて、徐々に、私の意識が現実の輪郭を取りもどしてきた。

「課長・・・私、天井・・・ユメ・・・?」

そう・・・ユメだった・・・リアルすぎる、あんなの・・・悪夢だったと気づいても、なお全身の震えがとまらない。

火照るカラダのあの疼きは、まぎれもない、かっての私自身の経験の再現なのだから。

死ぬほどおののいた今のアレが、私の夢・・・

「一人えっちの・・・やりすぎのせい?」

広々した天井に問いかけてみる。

答えなど当然ない。

静かなベットルームに、時計の針に交じって雨音が響いてきた。

ザァァっと激しい音。

どうも、これに浅い眠りを破られたらしい。

ていうか、夢の中でまで、セルフボンテージしてよがってるなんて。

私・・・私って。

さりげなくネグリジェの中に手を差し入れ、そうして、やはり赤面してしまう。

反応していた私のカラダ。

無意識にもやもやが溜まっていたのかもしれないけど、それにしたって。

「・・・あは」

誰に見せるでもなく、照れ笑い。

いい年した女が、少女のような夢を見るなんて・・・はっきり言って恥ずかしい。

大きく寝返りをうって窓の方に向きなおると、横たわるカラダを包んだタオルケットめがけ、にゃーと声を上げてテトラが飛び乗ってきた。

ペットの子猫の瞳には、動揺する主人の顔がどんな風に映っているのか。

「よしよし、おはよ」

「ニャー」

無邪気な子猫の顔に苦笑は深まるばかり。

そして、夢と同じく空は鈍色に濁っている。

・・・私の夏休みは、嵐からはじまった。

               ・・・・・・・・・・・・               

「ありえないよね、会社でSMなんて」

とりあえず点けたリビングのTVは、主婦向けのバラエティを流している。

お気に入りの場所らしい私の膝にじゃれかかるテトラに話しかけつつ、私はぼんやり夢の余韻を味わっていた。

慣れた小道具を手の中で転がし、もてあそぶ。

あれを・・・あの異常な体験の意味を、私は理解している。

自分で自分を拘束し、マゾの悦びと脱出できないかもしれぬ絶望感に酔いしれる行為。

それはSMプレイの1ジャンル、いわゆるセルフボンテージだ。

一月前、アパートの前の住人、佐藤志乃さんに届いた小包が、すべての始まりだった。

私、佐藤早紀と同じ苗字・・・小包の中からでてきた奇妙な革の衣装・・・送られてきた志乃さん本人の自縛シーンを映したビデオ。

偶然が重なってセルフボンテージという特殊な性癖に私は興味をもち、いつかそのしびれるような快楽に溺れてしまったのだ。

ネットを通してか、誰かに調教されていたらしい佐藤志乃さん。

あまりに耽美な姿は今も私を虜にしている。

自分自身に不自由な拘束を施し、人目にふれるリスクを犯す、そのたまらないスリル。

被虐的な陶酔に呆けつつ、必死に縄抜けの手段を試みるいじましさ。

誰に何をされても抵抗できない無力感。

そして、普通のセックスやオナニーではとうてい到達しえない、深すぎるマゾの愉悦。

けれど・・・セルフボンテージに嵌まる一方で、悩みもまた深まりつつあった。

「彼氏・・・できないよね。

こんな変なクセ、カラダにつけちゃったら満足できなそう」

「ミ?」

首をかしげる私につられてテトラも顔を傾ける。

会社のOL仲間はむろん、友人にも、周囲の人間にも、私は自分の性癖をひた隠している。

拘束されないと、縛めに酔わないと、感じることもできないカラダ。

のぞんで自分を作り変えたとは言え、やはり彼氏を作りにくいのもたしかなのだ。

「やっぱSM系の出会いとか、か・・・でも、あれは怖いよね」

そうなのだ。

セルフボンテージにのめりこむうち、本当のご主人さまが欲しくなって〇隷になってしまうなんて話はわりにSMの出会い系サイトでも目にする。

けど、たぶんそれは私の心の望みじゃない。

たとえば好きな人ができて私と一緒にいてくれた時、その彼氏がご主人様の顔をして私を虐めてきたりしたら、ちょっと目を閉じて、想像してみる・・・けれど。

「うわ」

・・・うん、ダメだ。

なんかくつろげない。

嫌な感じ。

自分が自分じゃない気がする。

私にとっての自縛は、自分を安売りするものじゃない・・・なんて言ったら、SM好きな人間は怒るだろうか。

私の中にはSもMも均等に存在しているのだ。

自分を虐め、溺れながらも見失わない。

その危ういコントロールがまさに私をとらえて離さないのだから。

それに、もし誰かに調教されるのなら、私がSMに嵌まるきっかけを作った志乃さんのご主人さま以外は嫌だ。

こっちの方が気持ちの大きな比重を占めてるかもしれない。

ふぅ。

朝から何を考えているんだろう、私は。

夢の余韻がじんじんとカラダに広がって、理性を取り戻すどころか、だんだん・・・

「やだ・・・なんか、したくなってきちゃった・・・」

ボソボソと一人言。

休暇の初日から一人エッチをして過ごすなんて不健康な気がする。

すごく、するけど。

ためらいがちな瞳を向けるその先には、拘束具や手錠、ボールギャグを収めた私専用の調教道具入れがあり、私のカラダを欲している。

幻想じみた、甘い誘惑。

さっきから手の中でもてあそぶソレに目を落とす。

使い込まれ、私の手首の味を覚えこんだ革手錠の光沢が、主を魅了していた。

いつものように、いつもの準備。

何度となく慣れているはずの行為なのに、心は逸り、体温がとくとくと上昇していく。

私自身のための縛めを一つ一つ用意していく、その過程自体が被虐的なのだ。

革の光沢と、金属のきらめき。

革手錠といっても警官の手錠とは形からして違う。

中世の〇隷が手首にはめるような頑丈な革の腕輪が短い鎖で繋がり、ベルトのバックル部分には勝手にはずせないよう南京錠が取りつけられる。

悶える〇隷の汗を吸う革手錠は、小さいながらも無慈悲で、強固な牢獄なのだ。

「んぁ・・・もう、こんなに」

ノーブラのブラウスの上からでも分かるほど、乳首がツンと勃ってきている。

今の私はだぶだぶのブラウスをハダカの上に引っかけただけ、まさに1人暮し仕様だ。

ルーズなこの格好は前の彼氏のお気に入りなんだけど、思いだすとブルーになるので頭の隅に記憶を追いはらう。

どのみち、すぐに服なんか着れなくなっちゃうんだから・・・ゾク、ゾクッと走るおののき。

弱めにしたクーラーが、緊縛の予感にほてりだす肌をすうすうなでる。

服を脱ぎ捨てて裸身をさらけだし、全身にまとう拘束着を広げながらこっそり指先でまさぐってみると、秘めやかなとばりはすでにじっとり潤いだしていた。

ベルベットのように柔らかく、危うい自縛の予感。

肌を食い締めるだろう窮屈な感触を思いだすだけで、どこもかしこも充血していく。

今日は・・・どうやって、自分を虐めようか。

迷って、普段使うことのない麻縄の束を手にしてみた。

ろうそくやムチと並んで縄を使った緊縛はSMの代名詞の一つだろう。

女性の肌を噛みしめる後ろ手の美しい緊縛はMッ気のある子なら誰でも憧れるけど、一人きりのセルフボンテージで後ろ手縛りはほとんどムリに近い。

それでも、縄が肌を締めあげていく淫靡さや独特の軋みは、たしかに心を震わせる。

「・・・」

久々の縄の手ざわりに息をのみ、フローリングの床にペタンと座った。

大きくお股を開いて足首を水平に重ね合わせ、手際よく縛り上げていく。

いわゆるあぐら縛りだ。

曲げた左右の膝の上下にも縄をかけ、太ももとふくらはぎが密着する体勢をとった。

思いきり裂かれたお股が、ひとしれぬ惨めさにぷっくり充血していく。

もちろん、期待にうるむクレヴァスへの責めも忘れない。

さっきの夢にも出てきた、革の固定ベルトを腰にまわした。

垂直にたれるY字の細い革紐を、お尻の方から下にまわしていく。

谷間にもぐりきったところで一度手を休め、小さな逆三角形のプラグを取りだした。

丁寧に口でしゃぶり、塗らしてからお尻の穴にあてがう。

「ん・・・っッ」

つぷん。

お尻いじめ専用のアナルプラグが、きゅうくつな括約筋を広げつつ胎内に入ってくる。

マゾの女の子は、アヌスでも感じることがある・・・ネットで仕入れた生半可な知識を元に始めたお尻虐めの儀式は、いまや私をやみつきにさせていた。

ノーマルじゃない刺激とタブーが、入れてはいけない場所、感じるはずのない汚れた場所に異物を挿入する背徳感が、たまらないのだ。

にるにると、意志に関係なく菊花が拡張されていく異物感。

プラグが抜けないようにベルトで押しこみ、お股をくぐらせていく。

カラダの前でY字の部分を広げ、女の子のとばりを左右にかきわけて革紐を食い込ませた。

にちゃりと粘つく肉ヒダを奥までさらけだされ、恥ずかしさがカァッと肌を火照らせる。

「んあっ、ァァ・・・」

顔を赤くしながら、私は充血した土手に埋もれる革紐をきゅうっと引っぱりあげた。

つっかかっていたお尻のプラグが根元までスポンと嵌まりこみ、くびれた部分を括約筋が深々と咥えこむ。

そのまま腰のベルトを固定してしまうのだ。

しだいに昂ぶる快感にせかされ、私は上半身にもどかしく革の拘束具を着ていった。

乳房の上下をくびり、腕とカラダを一体化させる残酷な上衣。

本来、佐藤志乃さんが着るはずだった縛めが私のカラダを這いまわる。

わりと自信のあるオッパイが革紐のせいでたぷんと大きく弾み、チリチリしたむず痒さが、拘束着の食いこんだ肌をビンカンな〇隷のそれに作り変えていく。

最後にバイブのスイッチを入れてから濡れそぼった肉のはざまに深々と呑みこませ、首輪から吊りさげた手錠に後ろ手を押しこんでいく。

たどたどしく手錠の革ベルトを絞りあげ、手首が抜けなくなったのをたしかめて、震える指先でバックルに南京錠を嵌めこんだ。

カチンと澄んだ音色が、私の心をすみずみまで深く揺り動かす。

「ん、ンフゥゥッ」

完成・・・かってないほどハードで、ただの呼吸さえつらい自縛が私の自由を奪ってしまった。

これでもう、私は戻れない。

逃げられない・・・自力で抜けだすしかないんだ・・・とっくにリング状の革の猿轡をかまされて声を失った唇が、甘い睦言をつむぎだす。

後ろ手緊縛の完璧さを感じたくて、私はギシギシと裸身を揺すりたてた。

「ンッ、くぅっン!」

とたんにミシリと裸身がひきつれ、革ベルトの痛みで全身が悲鳴をあげる。

ウソ・・・どうして、予想より全然ヒドい、激しすぎる・・・首を突きだしたまま、私は焦りにかられて思わぬ呻きをあげていた。

あぐら縛りの縄尻が首輪の正面リングに短く結ばれ、もはや私は不自由な前かがみの拘束された姿勢のまま、床を這いずることさえ不可能になってしまったのだ。

ぞくに海老縛りと呼ばれる、残酷な拷問用の緊縛。

その緊縛を自分自身に施してしまった今、下半身も両手も達磨のように軋むばかりでなに一つ自由にならないのだ。

この自縛姿から逃れるためには南京錠のカギを外し、なんとしても後ろ手の手錠をほどかねばならない。

それが、唯一の望みなのに・・・今の私に、本当にソレができるのか・・・快感に理性が狂って、無謀なセルフボンテージに挑戦してしまったのはないのか・・・

「にゃ、ニャニャ?」

いつになく興奮して室内をうろつきまわるテトラを見つめ、私はうっとり絶望感に酔っていた。

彼女の首輪から下がった小さなカギ。

あれを取り戻さない限り、私が解放されることはないのだ。

後ろ手のこのカラダで、一体どうすれば子猫の首から鍵を取リ戻せるというのだろう。

ブブブブ・・・必死に脱出プランを練る私をあざ笑って、バイブの振動はオツユをしたたらせるクレヴァスをぐりぐりかき回し、残酷にも私から思考能力さえ奪いさろうとする。

あぁ・・・思いつきかけたアイデアがふつんと甘くとぎれ、私は淫らな吐息に溺れきっていた。

かって一度もしたことのない、ギリギリの危ういセルフボンテージ。

もはや、このステージから降りる道はない。

・・・・・・・・・・・・静かに室内に響くのは、深く胎内をえぐりまわすサディスティックなローターの振動。

ふぅ、ふぅぅっと荒い呼吸が、リングギャグの輪の中からあふれでる。

「ンッ、んぐぅ」

すでに、自縛を完成させてから50分近くが経過していた。

いつもならとっくに甘い快楽をむさぼりつくし、おだやかな余韻にひたりながら手錠の痕をさすっているぐらいの時間・・・緊縛されきった私の肢体は、座りこんだ場所からほんの1ミリも移動していなかった。

縛めを皮膚に食いこませたまま、自分の無力さにさいなまれたまま灼けつく焦燥感に身を焦がすだけの、絶望しきった〇隷の終わり。

なのに容赦なくトロけきったマゾのカラダだけは、意志と無関係に昇りつめていく。

焦りが、おののきが深くなればなるほど、スリルは快楽の深みを増し、毛穴さえ開いた裸身のすみずみまで、くまなく刺激を伝達していくのだ。

「ぐッ・・・!」

口の奥まで咥えこんだ鉄のリングにぎりぎり歯を立てる。

何度となくわき上がる淫らなアクメを噛みしめ、共鳴しあう2本のバイブがもたらす疼痛の激しさにだらだら涎をこぼしつつ、私は必死に汗をほとばしらせてイキそうなカラダを押さえつけていた。

ダメ・・・ココでイッたら、また頭がおかしくなる・・・その前に・・・早くテトラから鍵を取り返さないと・・・

「くぅ・・・ン、ンンンっっ」

しかし。

やけになってギシ、ギシッと悶えても念入りに締めつけたベルトがゆるむわけもなく、拘束具が軋み、あぐら縛りの縄とともに重奏を響かせるばかりだ。

縛り上げられた全身を、キリキリ苦痛めいた拘束の衝撃が走りぬけていく。

どんなに深くても、のけぞるような快感の波でも、私は海老縛りの苦しい格好ですべてを飲みつくすしかない。

自分でコントロールできない、ムリヤリな刺激の狂おしさ。

べったりとフローリングの床にお尻を押しつけているせいで、いやでも括約筋の根元までプラグが食い込み、前のクレヴァスに埋まったバイブと一緒に直腸を擦りあげてしまうのだ。

おぞましい器具をくわえ込んだ下半身の粘膜は、しずくをあふれさせてヒクヒク咀嚼を始めていく。

カーテンを開け放った窓からは、嵐の昏い街並み。

アパートの9階だけあって、周囲から私の部屋を覗けるビルはないだろう。

それでも、恥ずかしい自分を窓の外にさらけ出しているというスリルが、とめどなく熱いオツユをクレヴァスからあふれさせるのだ。

「んっ、んん~~~~」

ダメ、イク・・・また、またいクッッ・・・高々と被虐の快楽に載せあげられ、目を見張ったまま、私は部屋の隅を凝視していた。

服のチェックに使う鏡に、今はそそけだつほど悩ましい、たゆんたゆんとオッパイを揺らして、うるんだ瞳でSOSを訴えかける女性が映っている。

どう見ても抜けだす望みのない、完璧な拘束姿。

腰をひねるたび、血の気を失いつつある後ろ手の手首が視野に映りこみ、痛々しさをより深めている。

そして何より感じきっている証拠。

お股の下の床に、お漏らしのように広がる、透明な液体の池・・・ぶわっとトリハダが全身を貫いた。

これが・・・AV女優みたいなSM狂いでよがるこの格好が、私の本当の姿なんて・・・ウソ、違うのに。

ほんの少し、エッチな気晴らしが欲しかっただけなのに・・・

「ぐ・・・うぅ、うんっッンンッッ!!」

しまった・・・思ったときにはもう遅かった。

エッチな姿を再確認したことで、理性でねじ伏せていた被虐の炎がむらむらと大きく燃え上がったのだ。

惨めで、エッチで、助かりそうもない私。

恥ずかしい姿で、このまま最後の最後までイキまくるしかないなんて・・・ゾクン、と律動が、子宮の底が、大きくざわめく。

ぞわぞわバイブに絡みつき、その太さを、激しい振動を、寂しさをまぎらわす挿入感を堪能していた肉ヒダがいっせいに蠢きだし、奥へ奥へと引き込むようにバイブへとむしゃぶりついていくる。

足の指が引き攣れそうな、とめどない衝撃と、めくるめくエクスタシーの大波・・・お尻が、クレヴァスが、シンクロした刺激のすべてが雪崩を打って全身を舐めつくす。

トプトプッと革紐のすきまからにじみ出るオツユの生暖かささえ気持ちが良くて。

びっしょり汗にまみれて魚のヒレのように一体化した上半身の縛めが、後ろ手に固く食いこんでくる革手錠の吸いつきさえもがたまらなくよくて。

「ふごぉぉ!」

怒涛のような昂ぶりに押し流され、メチャクチャになった意識の中で泣きわめく。

もうイイ。

もう刺激はいらない。

イキたくないのに。

良すぎて、視界が真っ白で、もう充分だよ・・・腰が抜けるほどイッたんだから・・・イヤァ・・・許してェ・・・壊れちゃうよ、こんなの、知らなかった・・・よがってもよがっても、何度高みに達しても、すぐにその上をいく快楽の大波にさらわれていく恐ろしさ。

尖りきった乳首から母乳でも噴きだしそうなほど、オッパイがコリコリにしこりきって、その胸をぷるぷる震わすのが最高の快感で・・・あまりの拷問に、瞳からじわりと苦しみの涙が流れだす。

背中を丸め、何も出来ないままブルブルとゼリーのように拘束された裸身を痙攣させつづけて・・・エクスタシーの、絶頂の頂点に上りつめた私は、さらに深い奈落の底へ転がり落ちていく。

               ・・・・・・・・・・・・ゆっくりと、失っていた意識が浮上してくる。

カラダがほてって熱い。

それになんだろう。

疲労がぎしぎし溜まっていて・・・

「・・・!」

そこでようやく、頭が元に戻った。

変化のない室内。

乳房の先が太ももに触れるほど折りたたまれた海老縛りのカラダ。

私は、私自身の流しつくした汗とオツユ溜りのなか、固く後ろ手錠に縛められた姿勢そのままで座りこんでいた。

と同時に、ヴィィィィンと鈍く痛烈な衝撃が咥えこんだクレヴァスから広がってくる。

前と後ろから胎内を掻きまわすバイブが、再び快感を送り込んでくるのだ。

あの、めくるめくエクスタシーのすばらしさときたら。

このままイキまくって、二度と拘束姿から抜けだせぬまま衰弱死してしまってもイイ・・・そんな呆けた思考さえ浮かぶほどの、甘美で残酷なマゾの愉悦。

どうしよう・・・どうしよう、本当に拘束具がほどけない・・・このままじゃ、衰弱して私倒れちゃう・・・急速につきあげた焦りをぐいとねじ伏せ、時計に目をやる。

気絶したのは5分足らず。

単調なTVの音声だけが、室内を支配している。

テトラはどこにいるの?とっさにそれを思った。

彼女の首輪につけた南京錠のカギ、あれがなくなったら私は終わりなのだ。

外に行ってしまわないように、窓などの戸じまりは念入りにしてある。

どこか他の部屋にいるはずの、あの子を見つけ出さないと。

「ンッ」

ぐいっと足に力を込め、膝をいざらせる。

なにも起きなかった。

背中を丸めたまま仏像のように固まったカラダは、濡れたフローリングの床でかすかに揺れただけだ。

やはり、どうカラダをよじらせても、移動などできるはずもない。

顔からつっぷして這いずるのは、ケガをしそうな恐怖があった。

背中高く吊りあげてしまった後ろ手錠も、自由な指が動かぬほどしびれきり、見込みの甘さを無慈悲なカタチで突きつけてくるのだ。

やはりムリなのか、テトラが戻ってくるのを待つしか・・・

「・・・ッッ!」

こみあげた甘い悦びがふたたびカラダの芯に火をつけ、私は舌をならして喘いでいた。

もうダメだ、もう一度あれを味わって理性をとりもどす自信は、私にはない。

けれど次の瞬間、アイデアが頭をよぎっていた。

「・・・ッッ」

舌を鳴らし、喉声をあげてみる。

テトラを呼びよせる時、私はよく舌を鳴らしていた。

運悪く子猫が眠ったりしていなければ、きっと。

「ニャー」

「ん、んんーーッ」

ふにゃっとした顔でベットルームの方から這い出てきたテトラに、私は踊りあがった。

子猫の首にはカギが下がっている。

そう。

そのまま私の方に来て、その鍵を早く・・・ピンポーン大きく鳴りひびくドアチャイムの音が、一人と一匹をすくませた。

「佐藤さーん、お届けものでーす」

ある事実に気づき、猿轡の下でさぁっと顔があおざめる。

致命的なミス。

スリルを増すため、私はわざと、玄関のカギをかけていなかったのだ。

凍りついたまま、息もせずに様子をうかがう。

ドアが開いていると気づけば、宅配業者は入ってくるかもしれない。

玄関からは扉を一枚はさんだだけ、首を伸ばせばリビングの私は丸見えなのだ。

チャイムが興味をひいたのか、近寄ってきていたテトラの足も止まっていた。

かりに宅配業者が部屋に入ってこなくても、開けたドアからテトラが外に出て行ってしまったら・・・ギシギシッと食い込む縄の痛みが、革の音が、気づかせてしまうのではと恐ろしい。

冷や汗が、前髪の貼りついた額を濡らす。

「・・・ッッ」

息をひそめてテトラに舌打ちで呼びかけながら、私は焦りとうらはらのマゾの愉悦に犯され、気も狂わんばかりにアクメをむさぼりつづけていた。

踏み込まれたらなにをされてもおかしくない。

フェラチオ用の猿轡を嵌められて発情しきった緊縛〇隷を前に、彼は私になにをするのだろう。

どれほど犯され、嬲られようとも、私は這って逃げることさえ叶わぬカラダなのだ。

テトラが私の鼻先で首をかしげた時、ドアノブの回る音がした。

ウソ、駄目、ドアが開けられちゃう・・・ホントに、すべて終わっちゃう・・・

「・・・・・・ッッ」

ガチャリと言う音に息をのみ、目をつぶる。

だが、聞こえてきたのは業者の驚きの声ではなく、すぐ隣に住む好青年の水谷君の声だった。

「なんです・・・は? ドアが? 佐藤さんの。

はぁ」

「・・・」

「あぁ、佐藤さんはさっき出かけましたよ。

近所のコンビニかなにかだと思いますが」

「・・・」

「いや、開いてるからってドア開けちゃうのはマズいなぁ・・・おたく、どこの宅配屋さんですか?」

苛立っているような業者と会話を交わしていたが、やがて代わりに荷物を受け取っておくことになったらしい。

荷物を受け渡す音がきこえ、そして玄関は静かになった。

「ハァ、ハァ、ハァ・・・」

信じられないほど呼吸が乱れきっている。

ぽとぽとと、熱くたぎったオツユが太ももを伝っていく感触。

ビクビクンとさざなみのように震えの波がくりかえし押し寄せてくる裸身。

私、2人の会話を聞きながら、何回もイッチャってた・・・・・・ぞくん、ぞくんと、拘束具に食い締められた裸身がおののきをくりかえす。

折りたたまれた両足も、何重にも縄掛けされた足首さえも、痙攣がおさまらないのだ。

革手錠を嵌められ、高々と吊り上げられた無力な後ろ手がのたうち、カチャカチャと冷たい音を奏でて背中で弾んでいる。

見られるかも・・・犯されるかも、本当にそう思って・・・怖くて、絶望に溺れるのが、最高に気持ちイイなんて・・・まだカラダが狂ってる・・・うあぁ・・・来るッ、またお尻が変になるぅ・・・かろうじて、ほんの首の皮一枚の危うい局面で水谷君の誤解が私を救ってくれたのだ。

「みゃ?」

うっとり陶酔し、バクバク弾む動悸をかかえて浅ましく裸身をよがり狂わせる私の姿がどう見えたのか、テトラは楽しそうに私のおっぱいにしがみついてきた。

ツプンと食い込む、肉球の下の小さなツメ。

残されていた最後の理性が薄れ、痛みがめくるめく快楽をよびさます。

絶息じみた喘ぎ声を残して、私ははしたなく、深く、長く、アクメをむさぼっていた。

このとき、私の胸に一つのうたがいが浮かんできたのだ。

              ・・・・・・・・・・・・907号室に住んでいる大学生、水谷碌郎(みずたに ろくろう)。

隣人である彼は、朝のゴミ出しや帰宅途中によく一緒になる、すがすがしい年下の好青年で、ゴミ出しにうるさい階下の吉野さんなどに比べたらはるかによき住人だ。

しかし・・・思い返すと、気になることはいくつかあった。

たとえば、いまでも私は自縛しての危うい夜歩き、露出プレイを行っている。

志乃さんのプレイほどではないけど、リスクを犯せば犯すほどマゾの官能は燃え盛り、全身がアクメにとりつかれたかのように打ち震えるのだ。

人に見られ、脅され、犯されたら・・・残酷なファンタジーが私をドロドロに焦がしていく。

だからこそ、私は他人の生活パターンに敏感になっている。

なのに、たいていの住人の生活パターンが見えてきた今でも、彼だけはまるで分からないのだ。

初めての自縛も、きっかけは彼だった。

冗談半分で後ろ手錠を試したときに訪問され、冷や汗をかいて応対するなかで自縛のスリル・快感を思い知らされた記憶がある。

身近なようでいて、どこか水谷君は謎めいているのだ。

ついさっきの出来事はどうだろう。

私は朝からずっと家だったのに、『コンビニでは』と断言した水谷君が宅配業者を引き止めてくれた。

そのためだけに廊下に顔を出した彼が、かろうじて私を救ったのだ。

・・・そんな都合のイイ話があるだろうか?論理的じゃないし、私の発想は飛躍しすぎかもしれない。

しかし。

まるで、水谷君の行動は

「〇隷」

を守る

「ご主人さま」

のように思えないだろうか?(バカみたい。

考えすぎよ)疲れた頭で思う。

思うのだけど、けれど・・・こうして、水谷君から渡された小包の、その中身が私の動悸を激しく煽りたてるのだ。

『佐藤さん、夏休みなんですね』小包をわたしながら、にこやかに彼は微笑んでいた。

『今年は冷夏ですし、あまり海とか遊びに行く気分なんないすよね』ええと答えると彼ははにかみ、雰囲気の良いバーが最近駅前にできたので、誘ってもいいかと声をかけてきたのだ。

その姿は少し大胆になった自分にまごつく青年という水谷君のイメージそのままだったのだけれども。

(分からない、私には)以前にもこんなことがあったはずだ。

きわどい自縛の直後に水谷君が小包を持ってきて、そそのかすような背徳的な中身に釘づけになった記憶が。

どうして、こうもタイミングが良すぎるのか?セルフボンテージにはまっていた前の住人、佐藤志乃さんあてに届く淫靡な小包。

「・・・ケモノの、拘束具」

口にしただけでゾクゾクッと惨めったらしい快楽の予感が背筋を這いあがってきた。

膝で丸まるテトラに目をやって身震いし、逸る胸をおさえて指をのばす。

猫耳をあしらうカチューシャと一体形成になったボールギャグ。

犠牲者を四つんばいに拘束する残酷な手足の枷。

ローター入りのアナルプラグをかねた尻尾が、私を誘うかのように光沢を放つ。

中身は、〇隷を4つんばいの獣に縛り上げるための、マニアックな拘束具だったのだ。

              ・・・・・・・・・・・・コツ、コツと足音が近づいてくる。

自縛から抜けだす手段を失い、私は四つんばいのまま、震える裸身を縮こめていた。

逃げ場もない。

拘束から逃れる手段もない。

なすすべもなく震えているだけ・・・階段を上がりきった足音が、エレベーターホールに入ってきた。

見られた・・・すべて終わりだ・・・私、もう・・・悲鳴をあげることも出来ず、バイブの律動に身を捩じらせて耐えるだけの私。

つぅんと、甘やかな後悔が背筋を突き抜けていく。

静かに私の正面にやってきたその人影は、しかし驚きの色もなく声をかけてきた。

「・・・‥」

その声。

柔らかい声。

はじめてなのに聞き覚えがある、どこか懐かしい、待ちわびたそれは。

間違って・・・ううん、あるいは意図的に、かって佐藤志乃さんが住んでいたアパートにみだらな器具やビデオを送りつけてきた人物。

志乃さんを調教していた、ご主人様。

きっと、このままこの人に飼われるなら。

もう逃げる必要なんて、隠す必要なんてないんだ・・・がばっとベットから飛び起きるのも、一瞬現実が混濁するのも昨夜と同じ。

二晩続けての、じっとりぬめる奇妙な悪夢。

あまりにもリアルで生々しい、手ざわりさえ感じられそうな夢の余韻に、不安さえ覚えて私はじっと天井を見つめていた。

すでにほの明るいカーテンの外。

これはいったい・・・予知夢か、警告か、何かなのだろうか?ぼんやりしているところへ、電話がかかってきた。

「高校時代にも一度、授業の一環でドラクロワ展を見に行ったことがあったわ」

「じゃ、早紀さんにとっては二度目の出会いなんですね」

電話は後輩OLの中野さんで、誘われるまま2人で美術館に行ってきた帰りだった。

表層的なつきあいの同僚ばかりが多い中、大学時代のように本当に親しくできるのは彼女を含めた数人程度だ。

「でもいいの? せっかくのチケット、彼氏と行った方が良かったんじゃない?」

「駄目なんです。

あの人、からきし芸術音痴で・・・」

それに彼とは昨日会いましたし、そう言って目を伏せる中野さんの、むきだしの腕にかすかなアザを見つけ、私はひそかに口元をゆるめてしまう。

「ふふっ、中野さん、また手首にアザつけて・・・相変わらず、SM強要されるの?」

「あ、いえ・・・違いますよー」

軽いイジワルをこめて話をふると、彼女は面白いほど赤くなった。

「その、私も少しは、いいかなって思うようになって。

縛られるのだって、慣れたら彼、優しいですし」

「あらら、ごちそうさま。

一人身には切ない話題ね」

「早紀さんこそ、最近どんどんキレイになってます。

実は彼氏いたりしません?」

「いたら私ものろけ返してる」

笑いつつ、ふと頭に浮かんだ水谷君の顔に、私は動揺しかけていた。

いつから恋愛がこんなに不自由なものになってきたんだろう。

ただ素直に、好きとか一緒にいたいとか、そう思うだけの恋愛ができない。

良さそうな異性がいても、まず相手の職種や年収に意識が行ってしまう。

ある意味当然だけど、OLも3年目だし先を見すえないと・・・なんて思ってる自分が、時々本当にうっとうしいほど重たく感じてしまうのだ。

水谷君だって、今までなら決して悪い相手じゃないはずなのに・・・

「あ、やっぱ気になる人いるでしょう」

「え。

え、えぇっ?」

のけぞって思わず後悔する。

珍しく、受け身な中野さんが目を爛々と光らせていた。

この子、こんなカンがよかったっけ・・・悔やんでも後の祭り、だ。

結局彼女に迫られて、普段と逆に水谷君のことを根掘り葉掘り聞きだされてしまった。

彼女自身の結論はシンプル、気になるならつきあってみればいい、だ。

打算や損得抜きの恋愛も良いじゃないか。

アパートの隣同士ってのはあまり聞かないけど、だからって別れる時のことまで最初から計算する恋愛はないんだから。

それだけなら彼女の言うとおり。

・・・例の、あの小さなうたがいと疑問さえなければ。

「志乃さんのマスター・・・」

呟いて、ベットに転がったまま天井を見上げる。

年下の彼。

さわやかでちょっと虐めがいありそうな男の子。

誘われて悪い気はしない。

だけど、もし彼が、私の探しているご主人様、佐藤志乃さんを調教していたマスターだとしたら・・・彼は、ささやかな手違いで、私の人生を狂わせてしまった憎むべき男なのだ。

それとなく間接的にほのめかされ、そそのかされ、いつか私はどうしようもないマゾの〇隷にまで堕ちてしまった。

セルフボンテージでどうしようもなく躯を火照らせる、ヒワイな躯に調教され、開発されてしまったのだ。

だから、もしご主人さまに会えるなら私はなじってやりたいのだ。

こんなにも人一人を変えてしまった彼の手違いを。

その残酷さを。

そして、意識もなくなるほどドロドロに、深く、ご主人さまに責められたい・・・

「・・・ッッ」

トクンと胸が波打ち、カラダがうずく。

ありきたりなSMのご主人様なんていらないのだ。

そう・・・あの人以外には。

水谷君がその彼なら、尽くすべき相手なら、私は今すぐにでも捧げられるだろう・・・だが彼が本人だと、どうやって確かめうるというのか。

推測だけを頼りに真正面から切りこんで聞くことなど、できるはずもないのだ。

堂々巡りの思考をたちきり、送られてきた小包に目をやって、うずきだす息苦しさに私は目をつむった。

軽い興奮に寝つかれず夜食を買おうと外に出たところで、夜のこの時間には珍しく水谷君に出会った。

話を聞くと、バイトをしてるらしい。

「いつも夜にシフト入れてる友人が夏休みとってて、一週間だけ俺が入ってるんです。

しばらくは帰宅も午前の1時、2時ですよ」

「そうなんだ、頑張ってね」

お盆をひかえた帰省のこの時期、人の減ったアパートの廊下は怖いくらいに静かだ。

このさわやかな青年が、本当は私の主人様なのだろうか?奇妙なやましさがこみあげ、目を合わせていられない。

うつむいて通り過ぎようとしたとき、彼が呼びとめた。

「お休みの間、早紀さんはどこか旅行とか行かれます?」

「ええ、あさってから、大学時代の仲間と」

国内でゆっくり避暑にでも行こうかという話がある。

そういうと、彼はゆっくり笑った。

「そうですか。

じゃ、今日明日中に急いで小包の中身を味あわないとダメでしょうね」

えっ・・・?小包って・・・獣の拘束具・・・虚をつかれて息を呑む私に、水谷君はそのまま告げた。

「『生もの、お早めに』って、貼ってあったじゃないですか・・・小包の、中身」

あまったら、おすそ分けしてくださいよ・・・彼が部屋のドアを閉じた後も、私は壊れそうな動悸を抑えこむのがやっとだった。

ゾクン、ゾクンと下半身がおののいている。

あまりに意味深な言葉の意味。

それが、分からぬわけなどない。

私、いま、ご主人さまに直接、命令されたのだろうか・・・?             ・・・・・・・・・・・・コンビニから戻った私の呼吸はさっき以上に動悸でうわずり、なにを買ったかも分からないほどだった。

くりかえしくりかえし、水谷君の台詞がりフレインする。

(一週間だけ、深夜のバイトを入れた・・・)(今日明日中に味わってみないといけないでしょう・・・)わざわざ予定を教えてくれた彼。

この一週間はアパートの人も少なく、ちょうど自縛した私が夜歩きする時間帯が、彼の帰宅と重なることになる。

『今日明日中に味わいなさい』・・・命令調ともとれる、あまりに意味深な啓示。

もし彼が私のご主人さまで、私が気づいたことを知って言ったのなら。

私の、私自身の調教の成果を見せろというのなら。

・・・つまりセルフボンテージを施した、恥ずかしい私自身を見せろということなのか。

緊縛された無力な姿の私と、ばったり出会うことを望んでいるのか。

「・・・いけない。

なに妄想してるの」

はっとわれにかえって呟く。

興奮しすぎるのは、セルフボンテージを行ううえで致命的だ。

いかに酔いしれても、最後は自力で束縛から抜けだすしかない。

ムチャな自縛は怪我や事故につながりかねないのだ。

だいたい彼が、水谷碌郎が志乃さんをしつけたご主人さまかどうか断定できないのだ。

とはいえ、彼の一言が大きな刺激になっているのも事実だった。

普段より何倍も緊張に踊る私の心。

今ならはるかにスリリングで、興奮できる自縛を楽しめるに違いないのだ。

どのみち、送られてきた器具はいつか必ず使うのだから・・・

「・・・」

ゆっくり、動悸が静まっていく。

いや。

静まるというのは間違いだ。

相変わらず高いテンションのまま、気持ちがゆっくり波打っているのだ。

体の芯から広がり、指先のすみずみまで広がっていく甘い被虐のさざなみ。

火照る自分のカラダがいとおしいほどに、気持ちが柔らかい。

「明日。

明日の、夜に」

小さく呟いて、淡いランプに照らされたリビング中央の箱を、私はそっと撫ぜた。

今までとまったく違うタイプの拘束具に、心が逸り、想像だけがあわあわと広がる。

ケモノの拘束具には、はずすための鍵がなかった。

形状記憶合金を使った、ケモノのための手枷と足枷。

強靭な革を丸く手袋状に編み、袋の口に手枷がわりの合金の輪がはまっている。

お湯につけてあたためると開き、その後常温でゆっくり元に戻る仕掛けらしい。

いわばカギのない錠前つきの、危険な拘束具なのだ。

指先まですっぽり覆うこの手枷を身につけたら、ふたたびお湯につけぬ限り、決して外すことができない。

〇隷自身にはどうしようもない不可逆性。

初めての拘束。

初めての邂逅。

危うい罠から、私は逃れることができるのか。

それとも・・・今度こそ、〇隷として、囚われてしまうのか。

目が覚めた時すでに日は高く、肌を灼く夏の日差しでベットルームを照らしていた。

ひざびさの、じっとり粘つく夏日になりそうだ。

「・・・ッッ」

眠りとめざめの気だるい境界線で寝がえりを打ち、シーツをぎゅっと膝でからめとる。

今日、これから行うセルフボンテージのことをまどろみつつ思い、無数の泡のように生まれては消えていく小さな期待をしみじみと噛みしめる。

「・・・ね、テトラ」

いつの間にか、私の枕元に丸まっていた子猫に鼻を擦りつけて呟いた。

「私、お前と同じになるんだよ、今日は」

シャワーを浴び、ほてった全身を冷やしていく。

余りもので冷製パスタを作り、ブランチをすませた私は、小包の中身をじっくり点検することにした。

手枷、足枷、ボールギャグ・・・一つづつ点検していく。

「・・・」

金具の構造や感触を調べれば調べるほど、脈拍が速く、不自然になっていく。

これは・・・一度のミスですべてを失う、危険な拘束具だ。

手首が肩に触れるほどきつく折りたたんだ両手と肘を筒状のアームサックで絞りあげ、金属のリングで固定する手枷。

しかも、手枷は指先までを包みこむミトンタイプの革手袋と一体化している。

一度手を入れてしまったら形状記憶合金の枷が手首に食い入り、立ち上がれないのは当然、指を使った作業さえできなくなる。

つまり、ふたたびお湯にひたして鉄の枷を開かないかぎり、拘束されてしまった私はドアのノブをつかむことさえ、いや、万が一の時に刃物で拘束具を切り裂くことさえ不可能になるのだ。

・・・これがどれほど危険なことか。

給湯器で調べてみたが、ひたすお湯が39度をきると枷は開ききってくれない。

たとえば、脱出のために用意したお湯を、こぼしてしまったら。

何らかの時間のロスで、お湯が冷めてしまったら。

ふせぎようのない些細なアクシデントさえ、致命的な事故につながってしまう。

そうなれば二度と、私は自力では拘束をとけなくなってしまうのだ。

そう、誰かの手でも借りない限り。

「・・・・・・」

・・・無力に打ち震え、廊下の隅で丸まっておびえる全裸の私。

水谷君が、ケモノのように自縛した惨めな私を見下ろし、汗だくのお尻を平手で撲つ。

首輪を引きずって私を連れ込み、そうして人知れず私は監禁されてしまう・・・私はただ、彼に飼われるだけのペットになるのだ・・・・・・・・・・・・・・・‥・・・かくんと膝が力を失い、白昼夢がさめた。

全身がじくじく疼き、わなないている。

何を・・・なにを、期待しているの、私は、心の底で・・・ぽたり、と何かが手の甲にしたたる。

充分にクーラーの効いている室内で、私は玉のような汗を浮かべていた。

              ・・・・・・・・・・・・久しぶりに夏をふりまいた夕日の残照が、のろのろとビルの谷間に沈んでいく。

空気だけはなお熱く、熱帯夜を予感させる湿り気だ。

夕食はうわのそらで、震える手で何度もフォークを取り落とした。

テトラにも異様な興奮は伝播してしまったらしく、今日はしきりに毛を逆立て、私の膝にしがみついて離れようとしない。

ドクンドクンと乱れる脈拍。

今ならまだ、やめることができる・・・やめようと思えば、簡単にやめられることなのだ・・・時計の針が、深夜に近づいていく。

まだ、まだ大丈夫。

引き返せるんだから。

自分でも白々しいばかりの言葉を心に投げかけ、私は立ち上がって用意をはじめた。

鏡の前でショーツを脱ぎ、ブラウスを肩からすべらせる。

衣ずれの音を残し、一切の衣服からほてるカラダが解放された。

淡いショーツのシミが、頬を赤くさせる。

充血し、張りつめた乳房の上で、敏感な突起が尖りつつあった。

すでに、小包の中身はテーブルに広がっている。

真新しい革のつやに目を奪われつつ、私は太ももまでの長い革ブーツを両足に通した。

女王様めいているが、実は〇隷の拘束具。

その証拠に、ブーツにの太ももと足首には革の枷がついていて、脱げないように絞ることができるのだ。

「・・・」

陶酔のせいで呼吸が乱れるのを感じながら冷たいフローリングに四つん這いとなり、私は獣の拘束具を取りつけていった。

膝を曲げ、太ももと足首の革枷を金属のバーで連結する。

バックルを施錠すると、きゅうくつな姿勢のまま下半身は自由を失った。

これで、私はもう立ち上がれない。

次は猫耳つきのボールギャグだ。

舌を圧迫するサイズのボールは、口腔の奥深くまで咥えても歯の裏に密着してしまう。

ヘッドギアのように十時に交差したストラップの水平な一本は頭の後ろで結び、もう一本は頭頂部に猫耳を貼りつけながら、あごの下を通し、口を開くことさえできないように完璧な拘束を施した。

施錠する間も、たちまち唾液が溜まりだす。

口の中にあふれたヨダレは、やがてどうしようもなく唇を伝って垂れていくのだ。

カラダには、首輪と、いつもの革ベルトの拘束具。

要所要所を絞り、オッパイを誇張するようにベルトからはみ出させていく。

「ンッ、ン」

自由を奪われていくスリルにみたされ、はしたなく声があふれる。

濡れはじめたクレヴァスを指で押し開き、私は待ちわびるそこへバイブを咥えさせていった。

甘くヒダが蠢く気配。

這い上がってくる快感をぐっと押し殺す。

まだ溺れちゃダメ、メインはこっちなんだから・・・ふさふさとした尻尾つきの、小さなアナルプラグを震える手でとりあげる。

したたる愛液で濡らし、ひくひくすぼまるお尻の穴へあてがう。

ツプンと飲み込まれると、腸壁がプラグを咀嚼し、苦しいほど絡みつく感触に喘ぎが止まらなくなった。

一人遊びの惨めさが、たまらない愉悦に反転していく。

なにより獣にさせられた屈辱感が、カラダをどうしようもなく爛れさせるのだ。

尖りきった乳首にニップルクリップを噛ませてチェーンでつなぎ、バイブを固定する革の貞操帯を履きおえた頃には私は発情しきったメスになっていた。

目の前には、お湯で温められ、口の開いた手枷。

肘を折りたたんだ両腕を、それぞれ革の袋に押しこんでベルトで縛り上げる。

自由になるのは肩と手首から先だけ。

そこに、革のミトンと一体化した手袋を嵌めるのだ。

手枷が締まれば指は完全に使えなくなり、拘束をほどけなくなる。

「・・・」

最後の瞬間、ためらいが再びわきあがる時間が無いのは分かっていた。

始めるなら、急ぐほかない。

それでも・・・形状記憶合金のリングは、閉じるとバックルに相当する部分の凸凹がカチンと嵌まり、まったき真円になる。

本当にそうしたいのか。

リスクが高すぎないか。

今だって充分ハードな自縛だし、カラダは甘い悦びを感じているのだ。

施錠したすべての鍵をしっかり握りしめ、心の中のやみくもな衝動を探ってみる。

なぜなのか、と。

「・・・」

答えは簡単だった。

試さずにはいられない。

被虐的な陶酔を、絶望のふちで湧き上がるアクメの激しさを、身をもって私は知ってしまったからだ。

危ういほど、快楽の深みも増すのだから。

だからこそ、私はセルフボンテージに嵌まっているのだから。

静かに、左右の手を手枷に押しこんでいく。

手首の一番細いところに合金のリングがあたるのを確かめて、私は、自分から・・・床に屈みこんで顔を洗面器の脇にすりつけ、用意しておいた氷水に片手を差し入れた。

いつになく意識は乱れ、カラダはいじましくバイブの動きに反応していた。

前も後ろも口さえも、すべての穴をいやらしく埋められて、私は・・・バチン思いのほか大きな音がして、ビクンと裸身がひきつった。

手枷のリングが細くなり、深々と手首を喰い締めている。

見下ろすリングは水をしたたらせ、継ぎめの無い金属でびっちり接合されていた。

あまりにもいやらしく完璧な拘束に、マゾの心が波打って震えだす。

熱に浮かされ、私は残った手首も氷水につっこんだ。

ひやりと冷たい現実の感触とは裏腹に、たがが外れたかのように妄想が加速しだす。

後戻りできなくなる・・・これで、私は・・・

「!!」

二度目の音は、甘く淫らなハンマーとなって私の躯をうちのめした。

またしても全身がのたうち、ひくひくとアクメによじれる。

快楽と理性のあやうい狭間で必死に自分を保つ。

溺れてしまえばそれで終わり、この困難な脱出を成功させることはできないだろう。

立ちあがる事のできないカラダ。

握りしめた拘束具のカギは、すべて手枷に閉じ込められ、取り出す事さえできない。

手枷を開くためのお湯の蛇口は、手の届かないキッチンのシンクの上だ・・・

「ン、んぁッ・・・」

ブルリと、火照った裸身を身震いさせる。

私自身の手で完璧な拘束を施されたカラダは、一匹のはしたない獣、そのものだった。

              ・・・・・・・・・・・・どのくらい、呆けていたのか・・・フローリングにしたたったいくつもの水音が、とろけきって散漫な意識を引きもどす。

汗、ヨダレ、そしてクレヴァスからしたたるオツユ・・・四つん這いの格好は不自由で、まるで動けない。

肘も膝も、折り曲げたカラダは借り物のようにギシギシ軋みをあげていて、そんな中、バイブを二本挿しにされた下腹部だけがゆるやかに律動しているのだから。

気持ちイイ。

快感を止められなくて、流されるだけで、すごいイイ・・・何もかもが異様なほど意識を昂ぶらせ、心の中を被虐のいろ一色に染めあげていく。

「んふ、ふァァ・・・」

等身大の鏡に映りこんだ私みずからの裸身に見とれ、うっとり熱い息を吐きだす。

なんて貪婪で、浅ましいマゾ〇隷だろう。

あどけなく色づいた唇にあんなにもボールギャグを頬張って、顔を醜くゆがめさせられて。

あごの下のストラップに圧迫されて喘ぎ声さえろくに出せず、だらだらヨダレまじりに虐めがいのある瞳をうるませて、こっちを見ているんだから・・・これが、こんなのが、私の心が望んだ本当の私の姿なんだから・・・ゾクゾクッと背筋がわななき、弓なりに激しくたわんで引き攣れてしまう。

それでも私は拘束姿のまま、おぼつかない肘と膝を張り、四つん這いでこらえるしかない。

セルフボンテージは、MとSが同時に同居する、不思議なSMのありようだ。

快楽に溺れつつ、自縛した者はおのれの理性を保ちつづけて抜けださねばならない。

相反する快楽と理性の螺旋、それが私を狂わせる。

我慢させられることで、Mの悦びは何倍にも膨れあがるのだから。

想像してはいけない。

感じすぎてもいけない。

冷静に、すべて把握しないとダメだ。

「ンッ、ン」

今日の私、変だ。

一昨日より全然カラダが感じちゃってる・・・もつれる意識を振りはらい、私はおそるおそる動いてみる事にした。

脱出のための手段は今日も屋外にある。

どのみち、拘束具を送ってきご主人様の意図は、私をケモノの姿にして這いずるさまを鑑賞することなのだろうから。

膝から下と肘だけを頼りに、私は自らアパートの廊下を歩いていくしかないのだ。

ギシ・・・おそるおそる踏みだす足は、金属のリングのせいで歩幅を稼げない。

アームサックの底にパッドが入っているとはいえ、一歩ごとに肘にかかる負担も大きく、亀のようにのろのろ歩くしかない。

「・・・っく」

2・3歩玄関に向かいかけ、たまらず立ち止まって呻く。

ぎいぎい革鳴りの軋みをひびかせて歩くたび、たゆんたゆんとはずむ乳房の先でニップルチェーンが揺れ動き、妖しい痛みと衝撃で裸身がヒクヒクのたうつ。

外しようがないと分かっていても、充血した乳首が重みでブルブル引っぱられるたび、腰が凍りついてしまう。

ンァ・・・ダメ、やっぱりつらすぎるかもしれない・・・立ち止まってちゃいけないのに。

四つんばいのまま廊下に出て、端に置いてきたバケツの熱湯に(もうだいぶ冷めてそうだが)手袋をひたさなきゃいけないのに。

戦慄めいた焦りばかりが裸身をかけめぐり、じっとりカラダがうるみだす。

拘束が、抜け出せない恐怖が、気持ちイイのだ。

汗を吸ってぬらつく革は、ほんのり上気した肢体になじんですでに肌と同化している。

びっちり吸いつく空恐ろしいほどの一体感。

悩ましく、ただただ狂ったように全身を燃え上がらせてしまうのだ。

「・・・」

ポタタッとしたたるのは、ひときわ深く緊縮しきったクレヴァスからあふれたオツユだった。

みっしりと埋め込まれ、薄い肉をへだてて掻きまわされ、その快美感に私はボールギャグの下でむせぶしかない。

「あぅ、ン!?」

太ももを大きく動かせばお尻の谷間にもぐりこむ貞操帯が微妙に位置を変え、バイブの角度が変わってさらに濡れそぼったヒダを突き上げてくる。

断続的な悲鳴をあげながら、四つん這いでリビングを抜け、玄関に向かった。

とことこと歩くお尻をときおりファサッと尻尾の毛がなでていく。

くすぐったい感触が、ケモノの姿に堕とされたという私の現実を強く意識させた。

幾度となくわきあがる被虐の波を、ボールギャグを思いきり噛みしめてやりすごす。

こんなところでもうイッてしまったら、それこそ終わりだ。

手枷だけでも外さないと。

「・・・」

床に転がった給湯器のリモコンを蹴飛ばしかけ、よろけた。

バケツに熱湯をみたしたとき、よほど焦っていたらしい。

踏んで壊さぬようによけて歩いていく。

ようやく冷たい玄関の扉にもたれかかり、私は一息ついた。

玄関ドアには、スリッパをはさんで閉じないようにしてあった。

拘束されてしまえばドアを開けることなどできない。

そのための仕掛けだ。

はぁ、はぁ・・・ボールギャグで乱れっぱなしの呼吸をととのえ、静かに外の様子をうかがう。

扉のすきまから流れてくるむっと熱い夜気以外に、人の気配はない。

そろそろ日付が変わった頃だ。

お盆のさなかだし、誰もいないだろうと思う。

あとは、決断するだけだ。

今まで試したことのないスリリングな、一子まとわぬ姿での行為を。

隠しようのない全裸で、どころか手も足も括られ、喋る自由さえないこの拘束姿で、アパートの廊下に出て行く・・・みずから野外露出にいどむ、最後の決断を。

心臓が、鼓動が、破れそうな勢いで脈をうっている。

「ふぅ・・・んぅぅ・・・」

一度出てしまえば、この鈍い歩みだ。

誰かやってきても逃げたり隠れる自由さえない。

文字どおり惨めなさらし者の〇隷になる。

・・・本当は、心のそこで、それを望んでいるのではないのか?

「ンクッ・・・ふぅ、ふぅぅっ・・・」

ドクンドクンと、狂ったように動悸が苦しかった。

下腹部がグリグリとバイブの振動で満たされ、太ももがビショビショに濡れそぼっている。

気づかぬうち、軽いアクメに何度も襲われ、カラダがイッてしまっているのだ。

情けなさと同時に、この自縛のおそろしさがチリチリこころをむしばんでくる。

自分を制御できない・・・それは、セルフボンテージでは失敗を意味するからだ。

実際、海外では陶酔の中、拘束をほどけず事故死してしまうマニアさえいるのだ・・・

「クッ」

きりっと歯を食いしばり、妄想をぐっと押しつぶす。

私のカラダは甘くひりつき、マゾの快楽を求めている。

ケモノの姿で野外に歩きだすスリルを、刺激を。

危うい妄想は、その快感を加速させるだけだから・・・息を殺し、周囲をうかがった。

何度もイキながら、声だけは無意識に殺していたのだろうか。

両隣には気配もない。

外の様子をうかがい、そして、ゆっくり頭と肩で玄関ドアを押し開ける。

ギィィ・・・ねっとりした夏の空気が、裸身をひしひしと押し包む。

尻尾と首輪のリードがはさまりそうになり、両足をつっぱってぐいと扉を開いた。

段差に気をつけて踏みだした私は、冷えた廊下の感触をしみじみと噛みしめていた。

ザラリとした小さな砂や、埃で汚れたコンクリートの感触。

これが、そう。

本当に私は、ケモノの姿でアパートの廊下にいるのだ・・・見あげてみると、部屋のドアが呆れるほど高く、遠い。

まるで、幼い子供の視点だ。

あるいはペットの。

目を落とし、拘束具の首輪からたれたリードに目をやる。

これを手にするご主人さまが私にいてくれたなら・・・

「ンク・・・ンッ」

甘やかな被虐の思いが、疲労の残る下腹部をたちまちカァァッと燃え上がらせる。

パタンと扉がとじる。

その音を合図に・・・じくじくっとしたたる雫に目元を赤らめ、私は一歩一歩、歩きだした。

お尻を振りたて、肘と膝で弱々しく歩く。

自然と首は下がり、汚れた廊下ばかりを眺めてしまう。

視界のせいか心細く、絶望感でアソコがビリビリ感じきっている。

今の私はもう人じゃない。

発情した、いやらしいペットそのものだ。

乳首を噛むチェーンは、さしずめ牛の首に下げるカウベルのような感じだろうか。

「くふッッ、かはァ・・・」

もどかしいほどカラダは爛れ、のたうつ快楽が喘ぎとなって殺到する。

私の部屋が908号室、廊下の端は910号室の先だ。

二部屋きりだけど、人がいるかもしれない部屋の扉の前を、私は横切っていかないといけないのだ。

各部屋とも、玄関ドアと一緒に窓がついている。

暑い熱帯夜のこと、クーラーを惜しむ住人が、窓を開いて自然の風を求めでもしていたら・・・おびえた目で窓を見あげ、ビクッとしながら拘束された手足を動かす。

「ンンッッ」

必死になってボールギャグを噛みしめ、猫耳を震わせて、私はのどからほとばしる呻きをかみ殺していた。

残酷なボールギャグのせいでまだしも声は抑えられている。

とはいえ、あごの下を通るストラップは私の惨めさをあおりたてていた。

いかにも、ケモノに噛ませるための道具。

馬がはみを噛まされているかのように、私のカラダも容易に操れるだろう。

この姿では、なにをされたって、抵抗などムダなのだ。

ゆっくりと・・・おそろしくもどかしい速度で、廊下の端に置かれたバケツが近づく。

不意に私は、時間が気になった。

あの瞬間、玄関前でイッていた私はどれほどムダな時間をついやしたのか。

遅すぎて、バケツのお湯が39度を切ってしまったら・・・

「んぐ・・・ッッ!!」

今や、たとえようもない切迫感と、嫌な予感が不自由な身を駆り立てていた。

夢のなかで私は絶望し、逃げ場を失っていた。

まさか、あの二の舞が・・・ズキズキと手足を疲労させ、もつれさせてバケツに近づく。

そう・・・あとは、この中のお湯に・・・ようやく、バケツにたどり着いた。

お湯に手枷をひたし、じっと待つ。

何も、起きなかった。

              ・・・・・・・・・・・・ほっとゆるみかけていた意識。

これで外せるという安堵感、同時に、ジクジク裸身を疼かせる、物足りないようなもったいないような残念な気持ち・・・異変に気づいたのは、もう5分近くもお湯に手枷をひたしたかと思う頃だった。

手首の拘束が、まるで楽にならない。

固く食い込んだまま、リングの端をピタリと閉じたままなのだ。

・・・遅すぎたの、私は・・・?ヒヤッとしたそれは、うたがいようのない直感だった。

ぶわっと湧きあがる焦りと衝動を、かろうじて胸の奥に押しもどす。

大丈夫だ。

だからこそ、用心のためドアにスリッパをはさんで、失敗した時でも戻れるようにしてあったんだから。

家に戻れば給湯器だって風呂場だってある。

どうにか・・・そこで気づいた。

私・・・ドアの閉まる音を、たしかに聞いていなかっただろうか?ギョッとして振り返る。

この場所からでは遠すぎた。

もはやひりつく実感となって全身を鳥肌立たせる感触に追われ、私はもつれながら四つん這いで自分の部屋に戻っていく。

はさんであったスリッパがのぞいていれば、このカラダでもどうにか割って入れるのだ・・・・・・だが。

ドアはぴたりと閉まっていた。

不自由な手ではノブを回せない。

真実の恐慌が、パニックが私の心を飲みつくすまで、たっぷり3秒近くかかった。

完全な『嵌まり』・・・私は、抜けだす手段を失ったのだ。

最初に訪れたのは、真っ白な衝撃。

そびえたつ無慈悲な鉄扉をみつめるばかりで。

・・・絶望は、あとから深く、音もなくやってきた。

ほんの数時間前に・・・あるいは昨日、獣の拘束具を試そうと思ったときに・・・いや、もっと前、奇妙な夢に飛び起きた、夏休みの始まりのあの朝に・・・私の無意識は、この無残なセルフボンテージの失敗を夢見て知っていたというのか。

あとはただ他人の目にさらされ、辱められるしかない、浅はかな興奮に舞い上がった惨めな自縛のなれの果てを。

「ふっ・・・ふぅっッ・・・」

全身が凍りついて、身動きさえできない。

尻尾のプラグにアナルを犯され、お尻を振りたてながら裸身をひくつかせているだけ。

両手両足の自由を完璧に奪われた、いやらしい牝犬の拘束姿。

いつ、誰に見られても言いわけできない倒錯したマゾ〇隷の、艶姿がこれなのだ。

ねっとり重みをはらんだ乳房の先が、痛いほどにそそり立ってクリップに食い込む。

オッパイを絞りつくす革の拘束具は汗を吸って裸身になじみきり、わずかな身じろぎすら甘い疼痛にすりかえてギリギリ食い込んでくる。

「っふぅ、グ・・・んむッッッ」

無残に噛みならすボールギャグさえいやらしくヨダレにむせかえり、糸を引いている。

ウソ・・・嘘よ、こんなの。

冗談なら、夢ならさめて欲しいのに・・・必死になって首を揺すり、拘束された腕を不自由に手枷の中でのたうたせてあらがう。

アパートの廊下に這いつくばったまま、何をすべきかも、どうすべきかも分からない。

この瞬間もなお、発情しきった汗みずくのカラダは一人よがり狂ってしまうのだ。

声もなく、めくるめく被虐の怒涛が真っ白になるまで意識を吹き飛ばし、エクスタシーの極みへと裸身を持ち上げていく。

二度と味わうことのないだろう甘美な絶望の味を噛みしめ、完膚なきまでに残酷な現実で、私を打ちのめして・・・断続的に意識がとぎれ、快楽をむさぼって白濁し、ふたたびふっと鮮明に戻ってくる。

どうしよう・・・縛られたままで、私、どこへもいけない・・・気づけば、私はすがりつくように隣の907号室の扉に身をすり寄せていた。

まるで扉ごしに甘えれば、水谷君が私を助けてくれるかのように。

ご主人さまの顔を作って出てきた彼が私を抱きしめ、守ってくれるかのように。

・・・バカ。

すぐに思いだす。

水谷君はバイト中なのだ。

無人の部屋の前で、私は何を錯乱してしまっているのだろう。

「うぅぅぅぅ・・・」

やましかった。

浅はかな欲望に溺れて自制を失った、自分自身が。

安全なセルフボンテージの手段はいくらでもあった・・・なのに、私はもっとも危うく、リスクのある行為を選び、なるべくして失敗したのだ。

四つんばいの裸身がもつれ、びっちりアームサックで固められた肘がズルリと滑った。

顔から床に突っ込みかけ、必死でカラダを泳がせる。

ゾブンと、甘くキツい衝撃が戦慄めいて不自由な下半身を抉りぬいた。

瞬間、遠吠えする獣のように背中が反ってしまう。

「ンァ・・・んぁぁぁァッッ!」

ヤァッ、すご・・・感じちゃう・・・ッッ・・・!!腰をねじった拍子に、濡れそぼるヴァギナの奥をバイブが突きこまれ、窮屈な角度で肉壁をえぐりぬいたのだ。

場所も状況も忘れ、私は緘口具の下からみだらな悲鳴を吹きこぼしていた。

次々こみあがった喜悦のほとばしりを抑えようと懸命に口腔に嵌まったボールギャグをくわえ込む。

こんなアパートの廊下でよがり声なんか出していたら・・・いくらお盆とはいえ、住人はまだかなり残っているはずなのだ。

「・・・ッ」

あごの下を喰い締めるボールギャグの革紐が、チリチリ情けなさをかもしだす。

人として喋る自由を奪ったボールギャグを、自分から噛みしめる屈辱感が肌を震わす。

与えられた轡に喜んで噛みつく馬と、どれほど差があるというのか。

私、ケモノじゃないのに・・・あふれかえる刺激を抑圧するしかない苦しみすら、心をゾクゾクと嬲りたてるようだ。

それでもマゾの辱めに耐え、なす術もない拘束の痛みを噛みしめながら、残った理性をかき集めて、私は自分自身を注意深く瞳でたしかめ、全身を揺すりたてた。

ギギ、ギュチチ・・・音高く食い入る革の痛みさえ、興奮しきった私には誘惑となって揺さぶってくる。

ひょっとしてゆるみかけた拘束はないのか。

ほどけそうな部分がないのか。

・・・拘束は、完璧に柔肌をとらえていた、むしろ、もがくほど汗がしみこみ、一層いやらしく全身が絞りたてられてしまうほど。

ゆるむどころではない。

折りたたんだ肘はアームサックでビッチリ腕の形が浮きだすほど縛められ、太ももの枷はかすかに血行を阻害している。

「う、ウグ・・・」

とっくの昔に、肌で理解しているとおりに・・・もはや、私が自力で拘束をほどくことは不可能なのだ。

理解がいきわたった瞬間、裸身はただれた快楽に渇き、ドクンと心臓が跳ねあがる。

私に残されているのは、それ一つだけ・・・逃げだす自由を失い、夢中になってバイブの動きを咀嚼し、犯される苦しさに身をうねらせるだけなのだ。

不自由な事が、逃げ場のない絶望が、終わりのないアクメが、これほど甘美だなんて。

めくるめく衝撃は神経を灼き、アヌスを滑らせ、とめどなくクレヴァスを潤していく。

クライマックスに終わりはなかった。

イッてもイッても、よがり狂った疼きと盛りはいや増すばかりだった。

手枷の奥で指を握りしめ、瞳をギュッと閉じ、裸身をぎくしゃくとはずませて・・・まだ、まだイクッ・・・止まらない、腰がはねて・・・切ないのに・・・どうしてだろう。

縛られて、苦しいのに。

手枷が外せないのに、そんな焦りさえもがこんなにもイイだなんて・・・調教されたカラダが、勝手に反応しちゃう・・・

「ん、んくぅぅぅ!」

もはや、ボールギャグのしたたりとともに喘ぎ声さえかすれてほとばしる。

じっとり濁った夏の夜気は冷静な思考を汗に滲ませ、あっけなく快楽に砕けちった。

              ・・・・・・・・・・・・

「・・・クフッ、かっ、かハッ」

思いだしたように、ときおり喘ぎ声の残骸めいた吐息が唇のはしから洩れだす。

ぐったりと気だるい自虐の惨めさに身を灼かれ、はぁはぁと呼吸をくりかえすばかり。

つらく、長い道ゆき。

自分が何をしているかはっきりしないまま、私はよたよたおぼつかない仕草で四肢を動かし、少しづつアパートの廊下を歩いていく。

・・・そう、まさに四肢、だった。

指先まで自由を奪われた両手は、ただのケモノの四つ足と変わりないのだから。

お尻の穴がギシリと疼痛できしみ、尻尾がいじわるくお尻の肉をぶつ。

「ふぅっ、ふぅぅ」

四つん這いで映る視界は驚くほど狭く、不自由だ。

汚れた床だけを見つめ、みっちり下半身を串刺しにされたまま、肘と膝を使い、快楽のうねりに飲まれて歩く。

一歩ごとにダイレクトな振動が胎内の異物をギジギジと揺らし、微妙に下半身を犯す。

本当に男のモノを受け入れ、なすすべなく突かれてよがり狂っているかのような掻痒感が、たぎりきった蜜壷をグジュグジュに灼きつくす。

鼻の頭からは、ポタポタしたたる涙滴の汗。

かすかに不快で、けれど窮屈な束縛を施された両手では満足にぬぐうこともできない。

顔を流れる汗はケモノの浅ましい興奮と〇隷のいやらしさをひきたてるかのようだ。

四つんばいのカラダにも、少しづつなじんできた。

カチャ、カチンと金属音を奏でて、足首と太ももを繋ぐ金属バーが歩行を制限する。

住人に聞こえてないだろうか、不審がられて出てこられたら・・・足を進めるたびに、目撃される恐怖と甘いスリルとが交互に心をむしばみ、トロリと下腹部が熱い粘液をこぼしてそのヒリつきを主張しだすのだ。

「ンク・・・ンッッ」

かふ、かふっとボールギャグを咥えなおしては、浅く息苦しい呼吸をくりかえす。

エレベーターホールにたどりついた時、下半身はわきたつほど甘く沸騰し、バイブを緊めつける革の貞操帯はドロドロに糸を引いて汚れきっていた。

ちらりと振りかえると、私の歩いた後には点々としずくがこびりついていた。

ヨダレと汗、愛液がブレンドされた女のしずく。

ぬぐうことのできない痕跡に、カァァッと頬が上気する。

わたし・・・なにを、してるんだっけ・・・?ぐずぐずに溶けくずれた意識でぼんやり目的を思い返した。

そうだ・・・ご主人さまを、ここで待とうと思って・・・水谷君がバイトから戻ってくるまでに、誰かが来ないとも限らない。

だから、せめて逃げ場のあるエレベーターホールにいようと思ったのだ。

「くぅぅ・・・ゥン」

快楽に翻弄され、残酷な手枷の中で指がつっぱった。

アームサックからのぞく手首は、絶望めいた形状記憶合金のリングが嵌まったままだ。

どんなにビクビクあがいても、緩みもしない金属の枷。

これが食い込んでいる限り、絶対に私は自縛を解けないのだ。

睨みつける瞳が悔しさでうるむ。

見つめるカラダは〇隷の標本だった。

丸くバイブの底を覗かせ、ぷにっと爛れた土手を裂いて革ベルトはお股に埋もれきっていた。

コリコリに尖ったクリトリスを潰す革紐は、無数の痛みをもたらすばかり。

寝静まった深夜のアパートで、ひとり欲望に耐えかね、這いつくばって悩ましく身を焦がす自分があわれで、また愛とおしい。

とことこと、エレベーターの前に歩み寄って・・・そこで、誰かが上がってくるのに気づいた。

ゆっくり数字が上昇してくるのだ。

ご主人さまが戻ってきた。

思いかけて、なぜ、と思った。

なぜ、このエレベーターに乗った相手が、水谷君だと思ったのか。

「・・・!!」

はっと、冷水をあびせられたようにわれに返る。

誰が来たか見極めもしないで、ホールの中央にいるつもりだったのか。

冗談ではない。

まず隠れて、状況をうかがうのが先のはずなのに。

ごぼっと、苦悶のようにボールギャグからヨダレがあふれだし、廊下にしたたる。

焦ってもつれる手足を動かし、わきの階段へと逃げた。

暗い踊り場で一瞬たちすくむ。

・・・ポーン。

「・・・っっぅ!」

エレベーターのチャイムに飛び上がり、私はあちこち壁にぶつけながら必死の思いで階段を駆け昇った。

ガチャガチャンとやかましい金属バーが、なおさら冷や汗を噴き出させる。

「おい、なんか今、そこにいなかったか?」

「え~、なに、ほっときなよぉ」

軽薄そうな男女の会話が、背筋を凍りつかせる。

中谷君じゃない、違った・・・あと一瞬、遅ければすべてが終わっていたのだ。

びっしょり背筋を流れくだるのは、本当のおののきなのだ。

「いや、気になる。

ちょっとたしかめるさ」

「なに言ってんの、やめなよー」

不審げな男の声に焦りがよみがえり、私は追い立てられて階段を上っていった。

打撲で腫れ、ずきずき軋む手足をかばいながら、できる限り静かに這っていく。

このときはまだ、気づいていなかった。

なぜ階段を上がったのか。

ごく簡単なこと。

このカラダでは、階段を下りることなど不可能そのものなのだ・・・              ・・・・・・・・・・・・

「ンッッ」

ぼんやり厚い雲に覆われた空を目にして、わけもなく涙があふれた。

とうとうここまで来てしまった・・・ヒワイすぎる縛めを施したきり、文字どおり丸出しの裸身で、私はさえぎる物もない広い屋上に追い立てられてしまったのだ。

9階から階段を上がると、すぐに屋上に出る。

眺めのいいこの場所も、今はねっとりした真夏の夜風になぶられ、闇の濃さをきわだたせている。

厳しい縛めの下で、関節が悲鳴をあげていた。

獣さながらにブルリと全身を震わせ、もはや降りることのできない階段を見つめる。

闇の中うずくまる女の裸体は、拘束された汗だくの白い四肢は、人目にどう映るのか。

化け猫かも・・・思ってから、ちょっと哀しくなった。

私は誰にも飼われていない。

飼われることを、尽くす悦びを知らない寂しいペットだ。

ふぅふぅと、荒い息のたびに波打つ腹部がいとおしい。

抱きしめて欲しい。

唐突にそう感じた。

ペットがかわいがられるように、飼い主の手に包まれて撫でられてみたい。

いくらでも甘え、時にお仕置きされて、ご主人さまの望みどおり躾けられて、逃れるようのないマゾのカラダに調教されていくのだ。

「ん・・・くぅぅン」

鼻声が耳をつき、こみあげる寂しさにギョッとする。

私のご主人さまはどこにいるんだろう。

志乃さんあての拘束具は、つねに、私のカラダを計ったかのようにフィットする。

私と志乃さんの体格が似ているだけかもしれない。

けれど本当は、誰かが、私のサイズを目で測っているのではないか。

革製の拘束具は気軽に買える値段ではない。

まして、ここまで特殊なカスタマイズがされていればなおさら・・・それだけ大事に調教してくれるご主人様なら、どうして私を助けてくれないのか。

「っふ、くふ・・・」

トクン、トクンと裸身だけは火照りつづけ、めくるめくアクメをむさぼって断続的な痙攣をくりかえしている。

どうしようもない刺激。

どうしようもない拘束・・・絶望のふちで、最後の快楽の火花がひときわ激しく燃え上がるかのように。

ゾクゾクッと神経を灼きつくす快楽の波に呑まれ、何度も弓なりに背中がそりかえる。

初めから、危険だと思っていた。

危うい拘束具だと分かっていたのに、なぜ私は杜撰な自縛を選んでしまったのか。

いけない、そう思う。

朦朧とした意識が、間違った方向へ動いている。

考えちゃいけない・・・けれど。

本当の私は、なす術もなく自由を奪われるこの瞬間を待ち望んでいたのではないか?ドクンと、心臓が大きく脈を刻む。

セルフボンテージに嵌まっていったのも、そう。

二度と感じることのない究極の絶望を私は味わいたかったのか。

OLではない本当の、拘束されたマゾとしてアパート全員のさらしモノにされ、嬲られたいと願っていたのではないか。

ならば、残酷きわまるこのシチュエーションこそ、最高の快感なのではないのか。

もはや私には、自縛から逃れる手など何一つ残されていない。

こうして怯えながら一睡もせずに夜明けを迎え、やつれきった白い肌に固く革を食い込ませた無残な姿で他の住人に発見されるのを待つしかないのだ。

牝の匂いをまき散らして・・・それが、私のエクスタシーなんだから・・・

「ッグ、ひぅ、いぅぅぅ・・・んぁァッ!」

思った瞬間、狂乱が下腹部を突き抜けていた。

灼熱の怒涛と化して、濡れそぼったクレヴァスから異様なほどの愛液がこぼれだす。

ぬめりきった熱い蜜壷はぞぶぞぶとバイブを噛みしめ、一斉に微細な蠕動をはじめた肉ヒダから、過敏になった神経はめくるめくアクメの波を、不自由な全身のすみずみにまで送りこんでくるのだ。

ゾクン、ゾクンと律動めいた絶望が、子宮から津波の勢いで全身をひたしていく。

鈍くだるかった手足や、拘束されたカラダさえ昂ぶる被虐の波に呑み込まれ、絶頂をおそれて激しい身もだえを繰り返してしまう。

アナルプラグをきゅうきゅう拡約筋で絞りたて、生々しい異物感に心奪われたまま。

ニップルチェーンをおっぱいにあてては、ぐぅっと一点に集約する痛みを味わって。

こんな・・・発情した獣のように、とめどなくイカされてしまう・・・どれほど強くもがいても、どれほど嫌がり、心で抵抗しても。

逆らえば逆らうほど、甘い〇隷の悦びばかりが全身にふきこぼれてきて・・・ボールギャグにギリギリ歯を立て、ほとんど絶息しながら私はマゾの高みに昇りつめていった。

               ・・・・・・・・・・・・曲げた膝を90度に固定されたままでも、膝立ちの要領で上半身を起こすことはできた。

縛り上げられた両手でカラダを支え、肘を振りあげてエレベーターのボタンを押す。

回数表示が動きだし、やがて、屋上で止まる。

・・・ポーンチャイムから開くまでの一拍、緊張のあまり全身がヒクンと収縮した。

ドアが開く。

無人だった。

開いたエレベーターは無人だった。

当たり前だ。

深夜のこんな時間、わざわざ屋上にやってくる住人などいない。

ふぅ、ふぅぅっと、四つんばいの拘束姿で身構えたまま全身の毛が逆立ち、ひきつった裸身が恐怖の余韻で跳ねている。

惨めな子猫だ・・・わななく被虐の戦慄はそのまま快感の波浪となって子宮の底に流れこみ、渦をまいて熱いしぶきをふきあげた。

ひときわ濃い蜜液がトロリと下の唇を彩り、なめまわす。

よく躾けられた、発情気味の猫。

乗り込んだエレベーターの中で同じポーズを取り、9階のボタンを肘で押す。

沈みこむ感覚が、下半身をそっと慰撫するようにかき乱した。

・・・ポーン再び開くドアの前で、私はギクギクと緊張しきっていた。

こんなにもおののいて、疲弊して。

私が私でなくなっていく、そんな感じさえするのだ。

9階のエレベーターホールに降りた私は、脱力した四肢をつっぱってのろのろと廊下を戻っていく。

もう、かまわないと思った。

だれに見られてもかまわない。

住人に出会っても、悲鳴をあげられても・・・あるいは、犯されても。

それだけのミスをしたのだと思えてならないのだ。

907号室の窓からは、さっきと違って細く明かりが見えた。

水谷君が帰ってきている。

なら、私にできることは一つきりだった。

のろのろと自分の部屋の前に、四つんばいで向かう。

水谷君を呼び出して助けてもらうのだ。

どれだけ恥ずかしくても、耳たぶまで真っ赤になってしまっても、それ以外にこの残酷な自縛を解く方法なんてないのだから・・・カツン、と足を固定する金属バーがひっかかり、反響が消えていく。

足が、止まっていた。

「・・・・・・!!」

目にしたものが信じられず、全身がすくみあがった。

充血し、汗ばんでいた裸身がみるみる鳥肌だっていく。

そんな、まさか。

たしかに確認したはずなのに・・・

「ニャー」

心細げにテトラの声が響く、私の家のドアは。

つっかかった靴べらがはさまって、うっすらと開いていたのだ。

              ・・・・・・・・・・・・

「どうしたの、早紀。

なんか嬉しそう。

彼氏でもできた?」

「ん?」

運転席からバックミラーごしにこっちを見る友人に、私は笑いかえす。

結局、あの後・・・どうにか部屋に戻った私は、床に転がっていた給湯器のリモコンに救われたのだった。

浴槽からお湯をあふれさせ、形状記憶合金の手枷をひたして外したのだ。

その後、もどかしい縄抜けは30分以上かかり、曲げっぱなしだった肘も膝もしばらくしびれきっていた。

絶望の底を舐めつくした、震え上がるような〇隷の一夜。

「ふふ、ひさびさの腐れ縁じゃないの。

楽しくないはずないじゃない」

「うわ~、腐れ縁だって。

大学時代、どれだけ私が早紀に尽くしてあげたか忘れた?」

「ん~、合コンのダブルブッキングで冷や汗かいたこととか?」

そらっとぼけると、二人の友人はころころ笑う。

同乗するのは大学時代の友人たち。

一人は私と同じOL、もう一人は共働きの主婦をしている。

二人とも、危ういSMなど興味もないだろう。

私にとって、セルフボンテージはつかのまのスリリングな遊戯だ。

それが日常であってはならない。

ときおり快楽のふちをのぞく・・・だからこそ、興奮はいや増すのだ。

もちろん、あの夜の謎は残っている。

閉じてたはずのドアがどうして開いたのか。

テトラが何かしたというのか。

あるいは、私が早とちりしただけで最初から薄く開いていたのか。

たしかに閉じたドアを私は確認したと思う。

思うけど、あの混沌と、朦朧とした記憶をどこまで信じれば良いのか・・・けれど、私は深く考えないことにしていた。

もし、あれがまだ見ぬ誰かの行ったささやかな介入なら、それでも良いと思うのだ。

「・・・」

いや、うん、室内を見られちゃったりするのは、やっぱり、イヤだったりするけど。

やっと分かったのだ。

ご主人さまが誰か、どこにいるのか、私が悩む必要などない。

こうして遠隔調教を受けているだけで、私のカラダは開発されていく。

それで充分だ。

このカラダが、完璧な調教を施された時・・・あるいは、本当に私がセルフボンテージから抜けだせなくなり、助けを必要とした時。

ご主人さまは必ず現われてくるとそう思えるのだから。

犯人探しのように、うたがいを抱く必要などない。

水谷君からのお誘いも、喜んでうけることにした。

旅行から戻ってきたら、彼がその

「ちょっと良いお店」

に連れて行ってくれるらしい。

素直に喜んでいる自分がいるし、それでいいって感じている。

分かってしまえば簡単なこと。

私は、私のままでいればいいのだ。

いつご主人さまが現われたって、私は、〇隷として尽くす用意ができているのだから。

ご主人様のために、いくらでもいやらしくなれると思う、私は・・・

「ほらぁ、早紀、またにやけてるぅ」

「え、ええっ? 失敬な」

「失敬な、じゃないよ。

なんだ~、なに隠しごとしちゃんですか~。

このこの~」

大学時代のような、無邪気な笑いが車内にあふれていく。

そうして、私はつかのまのじゃれあいにすべてを忘れ、旅行に向かったのだった。

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